アングルのバイオリン

violon d'Ingres. 趣味か余技か、それとも悪ふざけか・・・ とにかくこれが私の日常。

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ロッド・スチュアートと私

恥ずかしながら、図書館で、「ベスト・オブ・ロッド・スチュアート」というCDを借りてきた。
誤解のないように言っておくが、私を、ロッド・スチュアートを聴くような人間と思われては困る。世の中、ロッド・スチュアートを聴く人間と、聴かない人間、に大別できるとすれば、私は、聴かない人間、に属すると自負している。80年ごろ、「アイム・セクシー」が流行った時も、ほとんど興味のなかったこの私である。

ところが、である。
実は、1月にフランスに旅行に行った時、飛行機のプログラムで、聴いてしまったのである。ロッドの「ダウンタウン・トレイン」っていう曲を。小林克也をナビゲーターに、80年代の「ベスト・ヒットUSA」を再現し、80年代のヒット曲を流す、というチャンネルがあって、そこで、この曲のビデオ・クリップを見てしまったのだ。
「ダウンタウン・トレイン」は、トム・ウェイツの曲だ。ニューヨークあたりを通る地下鉄で、深夜に会う女を歌っているのだが、いつも深夜に会うというのだから、これはどう考えても、水商売か風俗の女である。まあ、それはどうでもいいとして、久々のパリに向かう飛行機の中で、夜のニューヨークの景色は、どうしてどうして旅情を誘うもので、ロッド・スチュアートの歌声にもすっかり惹かれてしまったというわけだ。

古い歌を聴くと、その当時のことが鮮明によみがえってくる、という体験は誰もがあることだと思う。ただの曲が、記憶を呼び覚ます媒体になる。今回の久々のパリ旅行は、不安や期待などさまざまな思いが入り混じったもので、特に飛行機の中で、ろくすっぽ眠ることもできず、目を閉じながら、パリに住んでいた頃の記憶を呼び覚ましていたものだから、そんな中で目にし、耳にしたこの曲が、その時の思いと、どうもひとつにつながってしまったらしい。パリとニューヨークでは、ずいぶんと違うと思うのだが、何しろ、この曲が流行っていたのは80年代の終わり、ちょうど私がパリに住み始めた頃でもある。もっとも、ロッド・スチュアートを聴かない人間に属する私は、恥ずかしながら、この曲は初めて聴いたのだが・・。
それでも、「ベスト・ヒットUSA」という、学生時代によく見ていた番組を再現したものを見せられたせいもあって、私は、時代を20年ほど遡り、そこから、初めてパリへ向かったときの気持ちを思い出してしまったのかもしれない。

ただ、せっかく、思い切って借りた「ベスト・オブ・ロッド・スチュアート」、「アイム・セクシー」も「セイリング」も入っていて、ゴージャスこの上ないのだが、肝心にして最後の「ダウンタウン・トレイン」に来たら、飛ぶのである。何がって、音が。これだけを聴きたかったのに、そいつが音飛びしてしまうのだ。「アイム・セクシー」も、「セイリング」も無事だ、というのに、である。傷をつけたのは誰だ。
今度は、「ロッド・スチュアート ベスト・バラード・コレクション」とかいうやつを借りなくてはならなくなってしまった。私は、また借りるのか、ロッドを。
仕方がない。
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