アングルのバイオリン

violon d'Ingres. 趣味か余技か、それとも悪ふざけか・・・ とにかくこれが私の日常。

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サイババ・ライジング

サイババ、憶えているだろうか。

サイババの登場は、衝撃的だった。センセーショナルであった。
名前を聞いただけでは、「鬼婆」とか「砂かけ婆」、あるいは「ジャイアント馬場」みたいな妖怪かなとも推測できるサイババは、インドの聖者、今世紀最大の超能力者といわれ、とにかく、その超能力は奇跡的という話だった。
日本でも、多くの有名人・文化人の類が、サイババに傾倒してしまったのである。

こんな話がある。
日本のセイコーの技術者がインドに旅行し、たまたま現地でサイババのことを知って興味半分にサイババに会いに行った。サイババは、彼に会うと、その職業も聞いていないのに、いきなり空中から腕時計を取り出してプレゼントしてくれた。その時計を見て彼は驚く。
それは、旅行前に試作品を作ったばかりの製品で、現物は会社の金庫の中にしまってきたはずだったからだ。この技術者は慌てて日本にいる秘書に電話をしたらしい。すると、秘書が言うには、彼が休みの間、アフロヘアの男が現れ、金庫を開くと、時計を持っていってしまった、というではないか。
これは、ある雑誌にインド人の科学者が報告しているもので、サイババの名声を深めることに大きく寄与した逸話である。

しかし、これを怪しく思ったひとりの研究者が、セイコーに直接問い合わせてみると、このエピソード、事実無根であるということが判明した。どうも、この記事を書いた科学者はサイババのとりまきで、この手の話を作り出してはばらまいているらしいのだ。

ちょっと考えれば、おかしすぎる話である。
アフロヘアの男、つまり、サイババみたいな男が現れているのに、あっさり通してしまうような秘書がいたら、そいつは能無しである。開発中の時計を持っていったのなら、何故、警察に通報しない。企業秘密を盗まれたんだろうが。もちろん、セイコーの社員がサイババのようなルックスをしている場合が多いために、よくわからなかった、というのなら理解できないこともない。
それより何より、サイババが瞬間移動ができるのなら、何もわざわざ秘書の目の前に現れる必要はなかろう。直接、金庫の中なり、金庫のある部屋なりに現れればいいのだ。それとも、その秘書は金庫室にいたのか。それは、あれか、金庫の秘書か。
考えれば考えるほど、矛盾満載のエピソードである。

その後、サイババには、幼児虐待疑惑なども浮かび上がった。言わば、インドのマイケル・ジャクソンである。サイババ、ネバーランドに行って、マイケルと一緒にメリーゴーランドに乗ったりしても、ちょっといい絵になりそうである。誰か、企画してもらえないものだろうか。

10年ほど前、腰を痛めたことがあって、知人に紹介してもらった東洋医療の治療院に行ったことがある。指圧とも、整体とも、鍼灸とも違う、何となく胡散臭いところだったが、施術室にサイババの写真が飾られているのを見てしまった。それで、一気に、治療意欲が萎えてしまったことを憶えている。
腰はほどなくして治ったが、それがサイババの威光によるものかどうかは、未だにわからない。ただ、その治療院は、もう存在しない。


「サイ・ババの奇蹟」エルレン・ドゥール・ハラルドソン著(技術出版)
「検証・サイババの『奇蹟』」ディル・バイヤーステイン著(かもがわ出版)
「裸のサイババ」パンタ笛吹著(VOICE)
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Comment

魔羅一郎 says... "ベントラー、ベントラー"
ねこぴ~、コンバンハ。

超能力がある・・・と自己喧伝する香具師に共通するのは、百歩譲って仮に超能力はあったとしても、誰もが持っている普通のマトモな能力が皆無らしい事ですね。
それと、サイババと云い、オウムの麻原と云い、あの、超常現象としか言い様の無い、度を超えた醜怪な顔は、いったい何なのでしょう。時空さえ歪めてしまう、尊大なまでの醜さ。あそこまでブサイクだと、もう、確かに人間を超越した存在だと思えてしまいます。

超能力なんぞより、よっぽど不思議なのが人間の脳味噌です。
いったい、オカルトだの心霊だの、ああ云うものを信じてしまえる、ある意味、これ以上無いくらいに馬鹿げた人間の能力とは、なんなんだ~?っと真剣に悩んでしまいます。
あの世の事なんて、死んでみりゃ分かるだろうし、慌てて知りたがる事はありません。古今東西、霊視とやらで犯人を逮捕した霊能力者なんて、たったの一人だっていやしません。ただ、ありもしない話をでっち上げて、自己喧伝に勤しむいかさま師がいるだけです。物理的な力以外で、たったの1ミリだって、念力なんぞでは物は動きません。これ、小学生レベルの常識です。
でも、信じちゃう連中は、それでも信じるんですよねぇ・・。
こんな愚かな生き物が、地球を支配している偶然が最大の謎です。
サイババとその類似品を信じて、心の癒しを求める人達は、いっその事、人間なんか止めてしまって、さっさと超次元だかどこだかへ旅立って欲しいですねぇ。

ビートルズのアルバムには、魔術師アレイスター・クロウリーがひょこり顔を出していますね。ラヴィ・シャンカルなどのシタール奏者が人気を博し、カウンターカルチャーたけなわの頃、アメリカの若者(馬鹿者、と詰まらない駄洒落の方が適切な気がします)どもが、インスタントな神秘体験を求めて、東洋に惹かれて旅立ちました。
ビートジェネレーションを象徴するケルアックやギンズバーグ、それに続くヒッピー達。その中で、ひときわ異彩を放っていたのが、麻薬中毒で、自分の妻を撃ち殺して異国を逃げ回っていた作家のウィリアム・バロウズでした。
人間としては最低なバロウズですが、知性と教養、それに物事を見極める洞察力だけは卓越していました。
バロウズは、ヒッピーどもが熱狂する東洋のグルに辟易し、神秘やら何やらをほざいて、金持ちアメリカ人から金ばかりせびる、東洋や未開地の「精神世界の導師」たちを、「あの汚らしい奴ら!」と口汚く罵っていました。
どう考えたって、麻薬中毒の、頭のおかしいバロウズの物の見方の方に共感が出来ますよねぇ。
インドの聖者なんて、どうせ、ロクに風呂にも入ってない、悪臭野郎に決まってますから・・・。

そう云えば、サイババに傾倒して、アガスティアがどうのこうのと、支離滅裂な本を書いていたトンデモ系の東大生がいましたよね。今頃、どうしているのでしょう。
2005.10.13 18:34 | URL | #- [edit]
猫目 says... ""
魔羅作様、おはようございます。

一度でいいから、念力で物が動くところを見てみたい、とは思うのです。でも、やはり、それは、不可能なことですね。
もっとも、一度だけ、この目で見たことがあるのですが、それも、確証はないし、錯覚だ、暗示だ、空気の流れの仕業だ、と言われれば、自信はありません。

アガスティア、例の、理性がゆらいじゃった人ですね。どんどん、誇大妄想的な方向へ進んでいましたね。確かに、今、どうしてるんだろう。
2005.10.15 09:09 | URL | #GaU3vP2. [edit]
ブルー says... "サイババの遠隔能力"
サイババの遠隔能力は本当じゃないかと思います。今も頭の中に幻想として居座っています。浄霊とやらをしたり、統合失調の薬を服用しても全然良くなりません。第二の青山氏になりそうです。一度サイババに手紙を出してみてください。必要な人は夢で呼ばれるはずですから。私は毎日自殺しろと幻聴で脅されています。これふざけじゃありません。私の体験and関連者HPの体験談より。
2005.11.29 12:04 | URL | #- [edit]
サイコババ says... "ワシハサイコババ"
サイババはのぉ、実はワシが作った人造人間なのですぢゃ。出来が悪くてのぉ、悪さばかりしよる。サイババに騙されとるあんたハンは、病院に行きなされ。超能力なんぞ、そげなもん、この世にぁ、ありゃせんのじゃ。これ、おふざけじゃないぞよ。サイババの夢は、ニャントロ星人の陰謀なんじゃよ。
病院、行きなはれ。それが一番じゃ。
2005.11.29 21:43 | URL | #- [edit]
猫目 says... "何の因果か"
ブルーさん、サイコババさん、コメント、ありがとうございます。
どちらにせよ、サイババに手紙を出す、という手がありましたか。
ほんのちょっと考えてみたいと思います。
どうもありがとうございました。
2005.11.30 08:21 | URL | #GaU3vP2. [edit]

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