アングルのバイオリン

violon d'Ingres. 趣味か余技か、それとも悪ふざけか・・・ とにかくこれが私の日常。

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ヒクソン・グレイシーをめぐるアンビヴァレントな思い

ヒクソン・グレイシーは、まだ試合をするのだろうか。
ここのところ、ヒクソンが最後の試合をするのではないか、というような話が再燃しているが、なかなか、実現にはいたらないようだ。
提示されるファイトマネーと、本人が希望する額のギャップ、とか、そのあたりにも原因がありそうだ。市場価格というものが設定できない。どうも、そのへんのちぐはぐさが、ヒクソンという存在を表しているような気がしてならない。

ヒクソン、今年で、何と46歳になる。
前田日明と同い年であり、ハリウッドスター渡辺謙や、アヴァンギャルドなアイドル松本ちえことも同級生である。松本ちえこと並べてどうする、という話もあるが、プロレスラーならまだやれるとしても、総合格闘家としては、誰が考えても無理な年齢。何しろ、この世界、ここ10年の進化はめまぐるしい。例えば、ヒョードルやミルコなどというヘビー級のトップ選手たちと戦うというのは、常識で考えれば無茶な話だ。もちろん、ヒクソンの体重を考えて、ヴァンダレイ・シウバでも、マウリシオ・ショーグンでもいいのだが、それでも、現実的に見て勝算はない。
ホイスや、ホイラー、ヘンゾ、などといったファミリーが、最近では、普通に負けてしまうという状況を見ても、ヒクソンだけが特別、という話にはならないだろう。

ただ、ヒクソンには、それでも、もしかしたら、負けないのではないか、という幻想がつきまとっていることも確かだ。「世界最強の男」「450戦無敗」。確かに、自己演出という部分は否定できないが、とにかく、ヒクソンは、「特別な格闘家」として存在している。

多くの格闘ファンは、ヒクソンを、すでに「過去の人」として見ている。いや、もともと、バブルだった、という声さえある。
今さら、ヒクソンでもないだろう。まして、ヒョードルや、ミルコなどという、ヘビー級のトップクラスと闘うなどというのは無茶な話だし、失礼な話だろう、と。そんな男に、莫大なファイトマネーを払う必要はない、と、言う。正論だ。
しかし、その一方で、いや、もしかしたら、ヒクソンなら、ヒョードルに勝ってしまうのではないか、ひょっとすると、ひょっとするぞ、という、根拠のない不安もある。不安というのもおかしな話だが、おそらく、多くの格闘技ファンは、ヒクソンを否定したがっているのである。
それでも、莫大なファイトマネーでもかまわないから、とにかく、ヒクソンを引っ張り出して、ヒョードルやミルコと試合をさせ、負けるところを見てみたい、という気持ち。いや、でも、もしかすると、ひょっとするぞ、という不安は、ここでも顔を出す。本当に勝ってしまったらどうしよう・・・。堂々巡りである。見たいような、見たくないような・・・。

憎悪と賞賛。
ヒクソンに関する限り、私たちは、未だに適正な評価を下せないでいる。だからこそ、苛立っている。「過去の人だ。」「バブルだ。」と、無関心を装っても無駄である。どうしたって、ヒクソンは気になるのだ。「そんなこと言ったって、本当は気になるんだろ?好きなんだろ?」などと、自信たっぷりに言い放つ色男みたいだ。「悔し~!」などと地団駄を踏みながら、結局、その男についていってしまう。

ヒクソンは、格闘技界の「最後の伝説」である。
ヒクソンほど、私たちの想像力を刺激する格闘家はいないかもしれない。もう一試合、行なうことによって、その伝説に白黒がつくのだろうか。伝説は完成するのか、それとも崩壊するのか。ファンたちは、その可能性のどちらを支持するのだろうか。それとも、中途半端な相手と戦うことによって、また、もやもやした思いを清算できないままに終わってしまうのか。いや、それでも、いい、伝説は伝説で終わって欲しい、という声も、もちろん存在しているが、それでも、やはり、ヒクソンの「正体」を知りたい、という欲望も隠すことはできない。
しかし、試合は、実際のところ、実現可能なのか?
一体、どうしたらいいのだろう?

ヒクソン・グレイシー。
私たちは、この男に対するアンビヴァレントな思いは、なかなか解消されそうにない。
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Comment

きょう says... "TBありがとうございます。"
最近の、ヒクソン日本メディア登場
は、ブルータスのヨガ特集くらい。
そろそろ本業での神業みたいですヨ!
対する選手はガイジン勢ではなく、
ぜひとも日本人で。
2005.11.11 16:09 | URL | #- [edit]
猫目 says... "ヨガの達人?"
きょうさん、はじめまして。

きっと、ヒクソンを知らない世代、っていうのも出てきていることでしょう。
日本人の借りは日本人で、ってことですかね(笑)。いきなり、ヒョードルっていうのも、確かに、無理がありますよね。
2005.11.12 07:41 | URL | #GaU3vP2. [edit]
編集者・K says... "TBありがとうございます"
なんか自分で書いたものを
見ている気分です(笑)。

考え方がすごく似てます。

あとで他の記事も見させていただきますね
2005.11.15 14:07 | URL | #- [edit]
猫目 says... "ヒクソン神話"
編集者・Kさん、はじめまして。
そうですか、似ていますか(笑)。

ヒクソン神話は、いったい、どういう形で落ち着くのでしょうか。
今こそ、ヒクソンとは何か、を考える時だ、と、声を大にして言いましょう(笑)。

2005.11.15 20:37 | URL | #GaU3vP2. [edit]
サイコマフィア says... "はじめまして"
ヒクソン信徒として感銘を受けましたゆえ、どうしてもTBしたい衝動を抑えることができませんでした(笑)。
お許しを。
2005.11.16 22:34 | URL | #- [edit]
猫目 says... "はじめまして。"
ヒクソンについては、何だかんだ言っても、やっぱり気になる、っていう部分がありますね。
私自身、ヒクソンのことを好きなのか、嫌いなのか、正直なところ、よくわからないのです(笑)。でも、興味があるっていうことは間違いないですね。

信者の方の声が聞けて嬉しいです。
2005.11.17 13:02 | URL | #GaU3vP2. [edit]

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