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大晦日に格闘技。
何度も繰り返すが、いつの間にか国民的慣習になりつつある。
何故、大晦日に格闘技なのか。
大晦日は、ほとんど、何でもありの時間である。大晦日なら何をしても許される。格闘技に現を抜かしても、まもなく年が明け、そんな罪さえ洗い流されてしまう。
それでも、大晦日以外に格闘技の日を移動してもよいのではないか、という疑問がわかないでもない。
PRIDEとK1、仲良く一緒に引っ越す、移動格闘技日について考えてみたい。
大晦日が、一年のうちで最も特別な日であるということは疑いを挟めない。
それならば、正月、元旦ならどうだろう。元旦に格闘技。これなら、大晦日と一日しか違わない。
何しろ、大晦日が特別といったって、あくまでも、それは元旦の前日、という前提があるからである。始まりがあるから終わりがあるのだ。これは、非常に有力な格闘技日候補となるだろう。
元旦には、「かくし芸大会」や時代劇が幅を利かせている。この時間帯に格闘技をぶつけるのである。無理なことではない。大晦日には「レコード大賞」と「紅白」、これ以外は存在しないと思われていたにもかかわらず、今や国民的なコンセンサスを得ようとしている格闘技、元旦に食い込むことはさほど難しいことではないだろう。
しかし、大晦日から元旦へ移動したところで、あまり面白みがないような気がする。
では、どうするか。思いきって、お盆にしてみてはいかがだろう。
お盆に格闘技。
UWFの頃から、格闘技の祭典が夏に行われることは定着している。これを、テレビを巻き込んだ大晦日並みのイベントに出来ないだろうか。
お盆に格闘技。
死者が還ってくるこの時期に、格闘技のイベントを開催して、仏様にも喜んでいただきたい。正月・大晦日とお盆、日本人にとって、このふたつこそ、年中行事の王様であると言えるだろう。
やはり、第一候補は、お盆である。
それ以外になると、ひな祭りに格闘技。これは、ちょっと弱々しい気がする。
五月のお節句に格闘技。ひな祭りに比べればしっくりくるが、世間の人は、納得しないだろう。
みどりの日に格闘技。これでは、まったく意味がわからない。
春分の日に格闘技。どうも想像できない。
やはり、「紅白」という、絶対本命があるからこそ、格闘技は定着できたのだ。紅白の裏番組というと、昔から、それなりに苦戦が強いられていて、それは逆に言えば、「空白地帯」でもあった。どう逆立ちしたって紅白にはかなわない、という常識があった。
そこに入り込んだ格闘技。今では、紅白と拮抗するまでの勢力となってしまった。
そこへ来て、一年に一回、紅白でしかお目にかかれない演歌歌手のように、一年に一回しか試合が見られないボビーとか、そんな付加価値までついてしまったではないか。
ある意味、紅白歌合戦のコンセプトを継承しているのだ、大晦日の格闘技は。
「オール怪獣総進撃」でもある。北島三郎対嵐、とか、そんな荒唐無稽な対戦が実現するのが大晦日なのだから。
格闘技、野鳥の会の人たちに双眼鏡でジャッジをやってもらっても、違和感はないだろう。
歌だろうと、格闘技だろうと、紅白が、大晦日の意味を決定づけたのかもしれない。
大晦日以外に格闘技を引越しさせるのは、やはり無理か。
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