アングルのバイオリン

violon d'Ingres. 趣味か余技か、それとも悪ふざけか・・・ とにかくこれが私の日常。

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le pollen (花粉)

花粉症の季節である。花粉症、フランス語では、「allergie au pollen」と言うらしい。

花粉症、花粉症、と言いながら、実は、ここ数年、それほど重症になっていない。今年なんか、目が少々痒くなるくらいで、まだ被害らしい被害はない。もしかして、花粉症卒業か?などとも期待しているのだが、今年が軽いだけなのか、それとも、本番はこれからか。

学生の頃に、ひどい花粉症に悩まされ、それでも、無理して酒を飲みに行って、鼻水と涙に顔全体を支配され、ほとんど意識が朦朧としていたことを思い出すが、あの頃は、私の中の花粉症全盛期だった。春先の、青春のエネルギーを、すべて花粉症に消費されてしまった感がある。

「le pollen(花粉)」という響きは悪くない。耽美的ですらある。
「花粉症」などというと、何だか、ロマンティックな香りさえする。ほとんど19世紀的ロマン主義である。

「花粉症」などという、洒落た名前を思いついたのは、どこの誰なのだろう。よっぽどロマンティックな研究者であると推測される。あるいは、ロマンティックな厚生省の役人か。
「花粉病」という選択肢もあっただろうに。

「花粉症」というものを自覚し始めた学生時代に、ピエール・バルーのアルバム「le pollen(花粉)」が発売された。
このアルバムは、サラヴァ・レーベルを率いるピエール・バルーが、日本のミュージシャンとの活動を開始した、記念すべき作品である。
坂本龍一、高橋幸宏、清水靖晃、加藤和彦、そして、ムーンライダーズ。何故かデヴィッド・シルヴィアンまで参加している。つまり、80年ニューウェイヴの花形たちが、フランスの、「ダバダバダバダ」でお馴染みのバルーに急接近し、無理やりアルバムを作ってしまったというわけだ。テクノなバルー、テクノなダバダバダ、である。
それから数年は、バルーは、ほとんど日本でアルバムを作っていて、パリのオランピアでは、ムーンライダーズを従えてライヴも行っている。

タイトル曲「le pollen」の中で、バルーは、「すべては私たちを培ってくれた花粉」などと歌っている。

当時、高橋幸宏は、自らを「ロマン神経症」などと称していたものだが、やはり、花粉はロマンに結びつくのだろう。

花粉はロマン。

そう考えて、桜の森の満開の下、今年の春も歩いてゆきたいものだ。
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Comment

idealistk says... "花粉まみれの青春"
清水靖晃はすごかったですね。
私は、山下洋輔と共演したものを聴いて、日本にもこんなすごい人がいるのかと思ったことがあります。加藤和彦も何枚かLPを買いました。TACOという変な歌手がいましたが、加藤和彦のコンセプトに似ていませんでしたか?
2006.03.25 07:12 | URL | #- [edit]
猫目 says... "踊るリッツの夜!"
ですね、TACO。
タキシードを着て、何とも、怪しげな感じでした。何年か前に死んだような・・・。

加藤和彦、idealistK様も、聴かれるんですね!私も、大ファンで、今でも時々聴き返します。
よし、次は、このへんのことを書こうかな・・・。
2006.03.26 09:17 | URL | #GaU3vP2. [edit]

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