アングルのバイオリン

violon d'Ingres. 趣味か余技か、それとも悪ふざけか・・・ とにかくこれが私の日常。

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「ダ・ヴィンチ・コード」に抵抗する

「ダ・ヴィンチ・コード」、巷で大人気らしい。
が、読んでいない。レオナルド、ルーヴル、キリストの謎、とくれば、読みたいのは山々なのだが、何しろ、あれよあれよという間にベストセラーになってしまって、出遅れた。さらに、本屋に平積みされているのを見ると、もう、意地でも読みたくない、という天邪鬼が顔を出す。そっと読んだからって、誰が見ているわけでもないし、見られたからって、どうなるわけでもない。私が読もうが読むまいが、「ダ・ヴィンチ・コード」には何の影響もない。
これは、もう、プライドみたいなものである。何のプライドだかわからないが。
面白いのか、「ダ・ヴィンチ・コード」は?
いや、知りたくない。巷にあふれかえる「ダ・ヴィンチ」情報に、思わず耳をふさぐ私である。

そんなジレンマに耐えかねて、私は、ウンベルト・エーコの「フーコーの振り子」なんて小説を取り出して、ぱらぱらと目を通してみる。
「薔薇の名前」に続く、エーコの2冊目の小説だが、とにかく、エーコの圧倒的な博識と、周到に練られた絶妙なプロット、めまいがするくらいの傑作だ。こちらも、テンプル騎士団の謎をめぐって話が展開するのだが、一種の百科全書的悪戯であると言える。博識もここまでくると、最終兵器である。

「フーコーの振り子」が話題になっていた頃、私は、1年半ぶりにパリに滞在していた。パリでも、この小説の仏訳本が売れに売れていた頃だ。
物語の冒頭、そして、クライマックスに、フーコーの振り子を展示するパリの国立工芸院が登場する。実は、以前にも、国立工芸院を訪れたことがある。そのときの話は、改めて書くとして、この日、私がここを訪れたその目的は、あくまでも「フーコーの振り子」であり、物語の舞台を確認することであった。

しかし、国立工芸院は、「お休み」であった。内装工事のため、長期休館である。
せっかく、「フーコーの振り子」で盛り上がっているというのに、このつれなさ、欲のなさは何だろう。フーコーの振り子キーホルダーとか、フーコーの振り子時計、とか、それくらいのお土産くらい用意したって、ばちはあたらないだろう。

「ダ・ヴィンチ・コード」、BOOK OFFあたりで、近い将来、100円で買える日が来ると、私は信じている。その時に、さりげなく手に取り、レジに持ってゆきたいものだ。
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Comment

魔羅一郎 says... "子作りメシア"
ニャンニャンにゃんこの猫先生、こんにちは。
お久しぶりです。
『ダ・ヴィンチ・コード』の映画、キリストに子供がいたとのことで、欧州で反発を招いているそうですね。とくに、カトリックが非難しているとか。そう云えば昔、我らの留学時代にも、ニコス・カザンザッキの『キリスト最後の誘惑』が映画化されて、それもマグダラのマリアとキリストの間に、子供が出来る話で、反発したカトリック暴徒に、花の都パリで、上映映画館が次々に放火されていましたね。まだオウムのテロを経験する前の日本人にとって、何の暴動かと、現場で危ない経験が出来て、ちょっとワクワクしたものでした。
でも、カザンアザッキ原作の『最後の誘惑』は、内容もしっかりしていて、かなり深い哲学的テーマと、優れた文学性を有していましたけれど、『ダ・ヴィンチ・コード』は・・・なんか、B級オカルトと云うか、在り来たりのトンデモ系エンターテイメントに過ぎず、あんまり興味が持てません。矢っ張りカザンザッキやウンベルト・エーコくらいの重厚な博識と目眩く知の快楽に裏打ちされた力作でないと、オカルトのテーマなんて、薄っぺらで実に詰まらないものですね。聖骸布もそうだけど、ダ・ヴィンチとかキリストって、有名で実に分かり易いから、トンデモ系の連中には美味しい素材なのでしょうねぇ・・・。
2006.05.24 19:23 | URL | #- [edit]
猫目 says... "レオナルドもびっくり。"
魔羅博士、お久しぶりです。

そうそう、「キリスト最後の誘惑」、私も、あの映画を思い出していました。確か、サン・ミッシェルの映画館が放火にあっていましたね。

「ダ・ヴィンチ・コード」に関しては、貴兄なら、きっと、そうおっしゃるだろうな、と思っておりました。
まあ、レオナルドの絵画とキリストの謎を結びつけるのは、オカルトの世界ではよくある話ですが・・・。凡庸といえば、凡庸です。レオナルドも、びっくり、っていうことも、少なくないんだろうな、と。
2006.05.24 22:36 | URL | #GaU3vP2. [edit]
living dead girl says... "私も読む気も観る気もないのですが"
『ダヴィンチコード』もそうですが、『ヒストリアン』の読後の空しさときたら。映画化でキャスティングされる俳優たち、監督が不憫で不憫で…
2006.06.01 20:51 | URL | #Mwlh7svM [edit]
ジャイアン says... ""
俺も子供の頃、ガンダムブームに乗り遅れたが為に、意地になって好きになれなかった。 
2006.08.18 13:13 | URL | #- [edit]
猫目 says... "剛田武君ですね。"
お、ジャイアン、来ましたね。

ガンダム、私は、ちょっと世代的にずれるのでしょうか、あまりピンとこないんですよ。
でも、その心情はよくわかります。

例の件、よろしくお願いします。
近日中に連絡します。
2006.08.18 23:56 | URL | #- [edit]

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