アングルのバイオリン

violon d'Ingres. 趣味か余技か、それとも悪ふざけか・・・ とにかくこれが私の日常。

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アンダルシアの夏

torres2.jpg

アンダルシアが大好きだ、と書いたが、アンダルシアの女性も大好きである。
アラブの血が混じっているのだろう、どことなくエキゾチックな顔立ち。そして、何といっても、目に力があって、こちらが射抜かれてしまいそうな気がする。意思の強さが目に表われているのだ。

ロメロ・デ・トレス(1874-1930)というアンダルシアの画家がいる。日本ではさほど知られていないようだが、コルドバには、トレス美術館まであるくらいで、この地方では誰でも知っている画家らしい。アンダルシアを旅行していたら、この人の絵がついつい目につき、いっぺんで気に入ってしまって、ポストカードを買った。彼が描く女性たちが、私の考えるアンダルシアの女性そのものだったからである。
裸婦の絵が多いのだが、どれも、肉感的でエロティックだ。

澁澤龍彦の死後に出版された「滞欧日記」(河出文庫)を読んでいたら、澁澤も、トレス美術館を訪れていることを知った。1970年10月10日、コルドバを訪れた際の日記である。

  起きて、ホテルの勘定して、荷物をあずけて、まずRomero de Torres美術館に行く。
  観光客がたくさん来ているのは意外だった。しかし現在のスペインのお札の図柄に
  まで使われているのだから、スペインではかなりポピュラーな画家なのだろう。
  金子国義に似ている。(後略)

アンダルシアの街を歩いていると、トレスが描くような女性を多く見かける。
確かに魅力的だと思うが、実際には、私のような小心者には太刀打ちできそうにない。カルメンに翻弄されるドン・ホセにでもなるしかないか。
そんなことを考えながら、タブラオで、フラメンコを眺める。フラメンコの強いリズムには、やはり、アンダルシア女性の強い視線が一番似合うようだ。ものは好き好きかもしれないが、これが、平坦な顔つきだったら、どうにも決まらないだろう。

いよいよ夏である。
同じ夏なら、アンダルシアの乾いた夏がいい。風に乗って、どこからかフラメンコのリズムが聴こえてくる、そんなシチュエーションなら申し分ないのだが。
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